シーマンシップ

 シーマンシップとは何でしょうか?

1 船乗りとしての技能
2 船乗りとしての心がけ、心構え

 以上二つのことが言われている。

 海上に出て、必ず陸に戻ってくるための技術や心がけ。

 陸をひとたび離れれば、二度と生きて陸に戻れないと云うリスクが常にある。
その危機を回避するために、操船技術を磨き、天気を読み、体調を整え
ること。

 ひとたび海に出れば、常に帰れなくなると云う危険がある。

 海上での遭難は、航空機の事故や車の事故などと比較して
時間的にはゆとりのある場合が多い。そのために’頑張りがいがあるとも言える。
特に、その場に居合わせた船舶や人の援助が決定的に役立つ。

 ひとたび海に出れば、いつ救助される側になるかもしれないが、
逆に人を救助する側になるかもしれない。
【 片手は自分のために、もう一方の手は人のために使え!】と言われてきた。

 手賀沼でセーリングしていると陸に戻れないと云うリスクはほとんどない。
けれども、セーリング中に脳梗塞や心筋梗塞に襲われるリスクはゼロではない。
いつ誰に助けられるかわからないし、誰かを助けることになるかもしれない。

 私はレーザーに乗艇していて、浅瀬に座礁したことがあった。
近くにいた、水上スキーのボートが近づいてきて浅瀬から
ヨットを引っ張り出してくれた。

 桟橋で強風下で艤装を解いている時に艇を沈させて落水したことがあった。
近くにいた釣り人が助けに来てくれた。

 《 桟橋に出る時にはいつ誰に助けてもらうことに成るかもしれないし、
いつ誰を助けることに成るかもしれない!
そう思ってセーリングするようになった。

 思い返すと、若洲の海でレーザ艇の乗艇をコーチしてくれた私のコーチ、
冬季の海で面倒を見ていただいた夢の島ヨットクラブのリーダー、
優しくて、面倒見が良かった。
紳士でスマート(頭が良い)だった。
【 片手は自分のために、もう一方の手は人のために使え!】と云うのを
体現していたのだ。
長い年月の経験の後に私も気が着き始めた。

 シーマンシップが分かったような気がする。

 アルバトロスクラブでは時々、沈して救急車出動などの騒ぎが起こる。
不要な騒動を無くし、迷惑をかけないようにすることも必要だ。
が、もう一方では、救急車を要請してくれる人がいたことには感謝しなければならないし、
救急車が駆けつけてくれたことにも感謝しなければならない。

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 このサイトは2017年度の四月に立ち上げた。
 《半分は自分のため》である
 以前には、セーリング日誌をつけていたが、ブログにすることによって
中身を吟味したり、あやふやな知識を調べ直したり、再検討したりすることに
なるので、私自信の頭の整理や向上に非常に役立つ。
 《半分は人のために》である。
 私自身のささやかな経験も整理・検討してブログにすれば
人の参考にはさせていただける。
【 片手は自分のために、もう一方の手は人のために使え!】
          ↓    ↓
【 自分の半分は自分のために、もう半分は人のために使え!】
 である。
これを私の今後の〈行動指針〉にできればと願っている。


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