タック&ジャイブとは

 ヨットは左右の中心線上にマストがありこれにセール(帆)が張られている。
このセール(帆)が艇の左側に展開するか右側に展開するか、いずれかの状態で帆走できる。
風の向きと進行方向によって左側に展開させるか右側に展開させるかが決まってくる。

 風上に向かって艇を回転させて帆を反対の舷に展開させていくことをタックと云う。
回転途中では艇が風上に向かってしまうので艇は失速するが、惰性で回転を続けさせる。


 風下に回転しながら舷を反対舷に展開させることをジャイブと云う。
ジャイブは完全に風下に帆が向いても、なおある程度の推進力は得られるので艇が止まることはない。
ジャイブの時は、タックと異なりセールの
下側の金属製のブームが大きく強く振れる。そのために、うっかりするとこのブームに頭や顔をぶつけてしまう。
セーリングでは最も危険な状況だ。そのために帽子などは必ずかぶり、さらに帽子の下にはタオルなどの詰め物をしておいて
まさかの時に備えると良い。ヘルメットを着用する人もいる。勿論注意することで頭がぶつかるのを避けることもできる。

 タックやジャイブを繰り返せば、ヨットは風上に対しても45度くらいの角度であれば切り上がって進むことが出来るので
結果、どの方向にでも進むことが可能になる。

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