デスロール

 レーザーやシーホッパーなどのシングルハンド艇は470やスナイプなどの二枚帆の艇と異なり
サイドステーが無い。つまり帆を前方まで繰り出すことが出来る。
 そのために、真ランなども効率よく走ることが出来る。
ただ、強風下でランをセールしているとデスロールと呼ばれる危険な状態になる。
艇が左に右にローリングを始めて、やがてコントロールを失い沈したりするのである。
強風下で、バウが水に突っ込んでしまうような沈をバウ沈と呼んでいるが、身体が前方に投げ出されるので
強風下では艇が風に流されて、泳いでも艇に戻れないなどの危険な状態に遭遇することがある。

 昨日は帆の大きなシーホッパーに乗艇していたので、ランを走る場面ではかなりの不安を感じていた。
それで、思い切ってアウトホールやバングをクルスホールドの時に絞り込んだままの状態で、真ランを走ってみた。
要するにパワーダウンした状態だ。
 デスロールはほとんどすることもなく艇は安定してセーリング出来た。
帆のふくらみが薄くなると当然デスロールは起こりにくいと考えられる。
強風下のランでアウトホールやバングを引き込んでパワーダウンした浅いセールで操船すれば
安定しているのが分かった。はるかに操作しやすかった。
また、意外にスピードが落ちることが無く、艇をコントロールできるので返って早くセール出来た。
この場合は風の変化に対してラダー操作に頼るのではなく、体重移動でヘルムコントロールでやるのが良いことが分かった。

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