冬場の冷たく重い風ー絶好の練習の風

 昨日(20171119)のセール。

 午前中はかなり寒かった。気温は10℃を下回っていた。
晴れていたので太陽が出ている時は暖かいが、雲で遮られると
寒かった。
5メータほどの北西の風で、気分よく楽にセール出来る風だと思ってセールを開始した。
 セールを開始するとメインシート
を引き込むのにかなりの力が必要で手強さを感じながらのセールだった。

 冬場に気温が下がると空気の密度が高くなる。
同じ風速でも、帆に働く力が密度が上がった分だけ
増す。
 27℃気温が下がれば帆に当たる空気の分子数は10%ほど増える。
風速が10%増えたことに相当する。帆が受ける力はこれの二乗倍の
やく20%の増加になる。

 実際の風の風速が上がるわけではないので、おそらくブームバングや
アウトホールなどの最適なトリム自体は夏場と変わらないことに成るのだろうか?
帆の力を強く安定したものと感じるようになる。
これをセーラーは〈重い風〉と呼んでいる。

 私がこの〈重い風〉を感じたのは10年ほど前に
若洲の夢の島ヨットクラブの冬季練習に
参加した時のことだ。
 北西の6メータほどの風だった。
クローズホールドをハイクアウトを目一杯やってセールしている時のことだった。
ブームバングを絞り込むと途端にスピードが落ち、バングを緩めると
スピードが上がった。

 この時ほど、ブームバングの影響を感じながらセールしたことは
後にも先にもない。

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