姿勢とセーリング

 昨日(20180114)は二人の仲間とセーリングした。

 風は4~5メータと云うことで気分よくセール出来た。

 私は最近猫背の矯正に取り組んでいる。
背筋を伸ばして胸を張る習慣をつけている。
猫背は健康の大敵であることを自覚してのことだ。
特に老化に伴い身体の線が崩れてきて、いっそう年とって見える。
生活の活力を失い、腰痛を引き起こしたり、脳血流を悪くして
認知症の一つの要因にもなりかねない。

 日常生活で常に姿勢をただすことを心がけているためか
昨日のセーリングでも、自然に胸を張り顎を上げてセーリングすることになった。

 ヨットでは
ブームが頭の上を通過するが、その時に頭をブームにぶつけないようにしなければならない。
その意識があるためか、いつも前かがみで頭をさげるような癖がこれまではついていた。
しかしながら、こうした習慣はディンギーのセーリングにおいては不利になる。

 頭を下げて前かがみになると体重がヨットの中よりに掛かることに成ってしまう。

 レーザー艇の横幅は1.4メータである。
そうするとセンターラインからガンネルの端までは
0.7メーターである。
もし、胸を張り、頭を持ち上げて後ろに引くことで
身体の重心を7センチメーター後ろに下げることが出来れば
64キロの私の身体のヨットを復元させるモーメントは10%増加して
体重が64✖(1.1)=70.4キロの人のモーメント分に相当する。
(ガンネルの端に座っている時)
 セーリングで胸を張り頭を持ち上げて顎を後ろに引くことは
ディンギーのセールでは有利に働く。
 
 ハイクアウトを目一杯やるような状況下では
ガンネルから体が外側に出るとしても
人の体重の中心がへそだとすれば
ヨットのセンターから1メーターほどのところにモーメントの中心があることになるだろう。
そうすると、フットベルトを緩めてより外側に10センチメーターほど
身体を移せば、体重が10%重い人と同じモーメントを得ることが出来る。

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