日韓対抗戦への準備

　日韓対抗戦の相手メンバーは、
一人は同年代だが元オリンピック選手とのことだった。
もう一人は二十代後半の韓国とトップクラスの選手だった。

　唯一、競争できる可能性のある選手は
３２才の若者だ。二回り近く若い選手だ。

　その若者に体力だけでも負けないように
と思って、ジョギングを始めた。
　それ以来、ジョギングを１０年間も続けることになった。
　ヨットを開始して以来、腕立て伏せや腹筋のトレーニングは
やっていたが、さらに懸垂の練習も取り入れることにした。
背筋トレーニングもやりだした。

　風の勉強もやりだした。
それまでは、海上のそれもある程度陸地から離れた
海域でのレース経験しかなかった。
それが、河でのレースと云うことだった。
河の風は海上とは異なりはるかに複雑であることがわかった。
　北半球では風が河の流れと平行になる時には
風上に向かって左側の岸近くで風が
強まることが分かった。
　ジョギングの時に土手から川原に
降りて風上に向かって歩いてみると
土手の１０メータほどのところでは
風が強くなっているのが確認できた。