谷口けい(女性登山家)の書籍紹介:登山とヨット

 20190807 先勝 晴れ 室温28℃

 アルバトロスヨットクラブの大先輩である谷口尚武さんの娘さんで
女性初のピオレドール賞の受賞者だった谷口けいの物語だ。
 43才の若さでこの世を去った、谷口けい。
けいに指導を受けていたと言う登山家大石明弘がけいの亡き後けい物語を書いた。
谷口けいと親交のあった人々の証言を通じて谷口けいの人生が浮かび上がる。
 18才にして家出して、生活費など完全に独立して、稼いだ金で明治大学に入ったと言う谷口けい。《自分の人生にまっすぐ向き合って自分の人生を生きるため》だと言う。
 登山仲間だけではなく、幼い時からの友人をはじめ男女を問わず、
【自分の人生を生きる!】ように背中を押し、心に温かいもの(太陽のかけら)を残していった谷口けい。
谷口けいが亡きあとにも谷口が果たせなかった山に登ろうとする人々、
谷口を取り巻く人たちの人生にドラマが展開する。
谷口けいが太陽のかけらを残していった。

久々に感動する書籍にであった。

 太陽のかけら
 ピオレドール・クライマー 谷口けいの青春の輝き
 著者:大石明弘
 発行所:山と渓谷社
 2019/1/5 第一版発行


 以前に私は登山家とロッククライミングをやる登山家と話す機会があった。
彼は
「岩登りをしているときは、何も考えないで無心で登っている!」と
言った。
 私はその時、
《セーリングをしている時は無心でヨットを操っている》
と思った。
《セーリングをやっている時は本当の自分でいられる》と思った。

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