シングルハンド&ダブルハンド

20190819 先勝 曇 西風 室温26℃

 私はシングルハンドにもっぱら乗艇している。最初にヨットを習い始めたときは若洲でスナイプに乗り始めた。二枚帆の立派なスナイプに乗艇できる事には満足感があった。けれども、私が苦労したのは相棒探しだった。
 ある日、私は郷里の新居浜のヨットハーバーでシングルハンドのシーホッパーに乗る機会があった。微風ではあったがシーホッパーは気持ちよく瀬戸内海の穏やかな海を快走してくれた。再び帰京した私は若洲ヨット教室のレーザー艇に乗り始めた。
 最初はスナイプ艇に全くついていけないで、いつも、レースではスナイプのはるか後方を走っていた。
ところが、シングルハンドに乗艇しているのは私だけだったので、日韓対抗戦への出場ができることになり、もと全日本チャンピオンの福井さん(現在のレーザー協会副会長)をコーチにつけてくれた。
 福井コーチからは乗艇位置やメインシートのハンドリングなどを教わった。全く歯が立たなかったスナイプとの競争では上位にはならなかったものの、中ほどをキープできるようになった。私はレーザー艇の操船にだんだん夢中になっていった。
 強風下では、レーザーでは無理だとして桟橋内でのセールに限定されることも多かった。猛烈な水しぶきを浴びながら爆走しては沈を繰り返した。レーザは強風下ではプレーニングして爆走することを実感した。10回も沈をすると疲れて切り上げた。充分満足できた。
 たまには、白波が立つ強風下でも桟橋の外に出してくれた。レーザーはプレーニングをして爆走した。レーザー艇はプレーニングしやすい。ものすごいスリルだった。船底を波がたたきゴッゴッと言う音がする。モーターボートのように爆走する。
 シングルハンドでもスピードが味わえないことはない。水中翼を使ったモスではさらに高速だ。
 シングルハンドには、セーリングに自分を開放できると言う大きなメリットがある。相棒探しの苦労もない。
 

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