見かけの風

  風が吹いている方向を

見るために風見をヨットに装着する。

けれども、実際に吹いている風と

艇が受けている風は異なる。

艇が受けている風は

〈見かけの風〉と呼ばれている。

実際に流れている風に艇が動くことによる

風の影響を受けたものになる。

1.風上にヨットが向かっている時には

  風に艇が向かうので風はより強くなり

  角度もより風上に向かうものとなる。

2.風下に向かう時には逆になり

  風は実際の風よりは弱くなる。

  方向に関しては上りと同じく

  風上側に変化する。

3.操船上最も大切なことは

 《強風化ほど見かけの風は実際の風より、より大きく変化する

  ことだ。

  風から受けるパワーは風速比例ではなく風速の二乗で大きくなる。

  そのために、風速が倍になると艇速は四倍に近くになる。

  そのために見かけの風もより大きく変化することになる。


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